一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
着くのは次の日の早朝。
カーテンが閉められ暗くなった車内で目を閉じるが、緊張で少ししか眠れなかった。
少しカーテンを開けると、見覚えのある風景が広がっていた。
小さな山々が連なり、田園が広がっている。
外は土砂降りの雨。
これはずぶ濡れになるな。
そう覚悟していたのだけれど、バスが停留所に着いて荷物を持って降りると、そこに兄が傘を差して立っていた。
「お帰り、雪乃」


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