一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
初めて抱いた日、雪乃に言われて避妊はしなかった。
別の女ならそんなことはしなかっただろう。
でも、雪乃なら出来ても構わないと本能的に思った。
なぜならあの時の俺は遊びで彼女を抱かなかったから。
最初から永遠の関係を望んでいた。
歓送会が終わると、父に「大事な話があるから今日はそっちに帰る」と連絡し、雪乃のお兄さんにも電話をかける。
《はい? どちら様ですか?》
スリーコールで電話が繋がり、男性の声がした。
「突然お電話してすみません。雪乃さんとお付き合いさせていただいている沖田怜と申します。彼女の縁談の件で、是非お力を貸して頂きたいのですが」
雪乃の叔母さんから話を聞いていたのか、お兄さんは俺が名乗っても驚いてはいなかった。




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