一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「赤ちゃんのことは大丈夫かな?」
結婚より先に子供が出来たと知ったらあまりいい顔はされないかもしれない。
そんな不安を口にしたら、彼は優しい目で私を見た。
「問題ない。うちの親も授かり婚だったらしいし。次はすみません。お兄さんに証人欄にサインしていただきたいのですが」
怜が笑顔で頼むと、兄は快諾した。
「喜んで」
私がペンを渡したら、兄は一字一字丁寧に書いていく。
書き終わった兄は怜に向かって深々と頭を下げた。
「雪乃のことよろしくお願いします」
「お任せください」
怜が兄の両手を取って微笑んだ。
そんなふたりを見て美久さんが私に声をかける。
「雪乃ちゃん、おめでとう。よかったわね」
「美久さん、ありがとう」
その後、ホテル内のイタリアンレストランで四人で食事をしたが、とても和やかな雰囲気だった。
「仕事をしてる時の雪乃ちゃんってどんな感じなんですか?」
美久さんが尋ねると、怜は口元に笑みを称えながら答えた。
「肝っ玉母さんみたいな感じでみんな頼りにしてます」
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