一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
私に甘く囁く彼にコクッと頷いて身を委ねる。
相手は沖田くんだ。
怖くない。
彼はあの人とは違う。
そう思ったら、次第に恐怖を感じなくなった。
彼がゆっくりと時間をかけて私に快感を与えてくれたからかもしれない。
ズボンと下着を脱いで避妊具をつけようとする彼を止めた。
「いい。ピルを飲んでるから」
月経不順で私は普段からピルを使用している。
肌で直接彼を感じたかった。
沖田くんが私を気遣いながら身体を重ねてきたが、その痛みに思わず顔をしかめた。
「ごめん。痛かった?」
身体を引こうとする彼の背中に腕を回してギュッと抱きついた。
慣れてないから痛いけど、途中でやめられる方が辛い。
「平気。やめないで、沖田くん」
今を逃したら、彼と愛し合う機会なんてもうない。
私が懇願すると、彼はこの上なく優しい声で訂正した。
「怜だよ」
一気に彼が私の中に入ってくる。
痛かったけど、彼とようやくひとつになれて嬉しかった。
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