エリート外交官と至極の契約結婚【極上悪魔なスパダリシリーズ】
すると、エンジンルームから顔を上げた月城さんは運転手になにか指示し始める。
運転手は運転席に戻り、キーを回す。
「もう一度やってくれ。アクセルを奥まで踏みきって。少し浮かすんだ。キーを回して」
英語で運転手に指示すると、音がしてきた。
「いいぞ。アクセルを上下に踏み込んで。繰り返すんだ」
マフラーから白い煙が出てきて、私は驚き、月城さんの腕を掴む。
「燃えてるの?」
「これでいいんだ」
運転手は月城さんのアドバイスの通りにして、エンジンがかかり、車が動く状態に戻った。
「ありがとうございます。車をここへ置いていかなくてはならないところでした」
感謝する運転手たちの様子を少し離れたところから眺めていた私は、月城さんが誇らしいと思った。
「マカナ」
ふいにもう二度と聞きたくない声で背後から名前を呼ばれ、ビクッと肩が跳ねる。
振り返ると、ハーキム氏が立っていた。
なんでここにいるの?
彼がここにいる現実に恐怖を覚えて、声が喉に張りついたようになる。
「私が主催の夕食会へ来ないか? こんなツアーよりもおいしい料理が食べられる」
「……結構です」
やっとのことで振り絞った言葉。恐怖心に襲われて体が動かない。
月城さんっ!
そのとき、私の腰に腕が回り引き寄せられた。
「こんなところまで来るとはずいぶん暇なんですね」
月城さんだった。
運転手は運転席に戻り、キーを回す。
「もう一度やってくれ。アクセルを奥まで踏みきって。少し浮かすんだ。キーを回して」
英語で運転手に指示すると、音がしてきた。
「いいぞ。アクセルを上下に踏み込んで。繰り返すんだ」
マフラーから白い煙が出てきて、私は驚き、月城さんの腕を掴む。
「燃えてるの?」
「これでいいんだ」
運転手は月城さんのアドバイスの通りにして、エンジンがかかり、車が動く状態に戻った。
「ありがとうございます。車をここへ置いていかなくてはならないところでした」
感謝する運転手たちの様子を少し離れたところから眺めていた私は、月城さんが誇らしいと思った。
「マカナ」
ふいにもう二度と聞きたくない声で背後から名前を呼ばれ、ビクッと肩が跳ねる。
振り返ると、ハーキム氏が立っていた。
なんでここにいるの?
彼がここにいる現実に恐怖を覚えて、声が喉に張りついたようになる。
「私が主催の夕食会へ来ないか? こんなツアーよりもおいしい料理が食べられる」
「……結構です」
やっとのことで振り絞った言葉。恐怖心に襲われて体が動かない。
月城さんっ!
そのとき、私の腰に腕が回り引き寄せられた。
「こんなところまで来るとはずいぶん暇なんですね」
月城さんだった。