エリート外交官と至極の契約結婚【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「は? 明日にしろ」
まだ椅子に座っていた私のところへ月城さんがやって来て、急に抱き上げる。
「きゃっ」
無言でベッドへ歩を進める彼に「歩けるのに」とボソッと物申すと、「クッ」と口もとが緩められた。
私を寝かした彼は体温計を渡してきて、反対側のベッドに体を横たえる。
日本製の体温計だった。熱は三十八度だ。
「どうだ?」
横たわる月城さんは視線をこちらに向ける。
「まあそこそこ」
「は? どういう意味だよ」
ベッドがギシリと音を立てて、彼は私の横に右腕で支えて左手を差し出す。
「ほら、体温計。見せろ」
渡すまでもなく、月城さんは持っていた体温計を奪い数字を確かめた。
「解熱剤は飲んだか?」
「こ、これから」
サイドテーブルに置かれた解熱剤を二錠箱から取り出して、ミネラルウォーターで流し込む。
そこまで見ていた月城さんは頭を枕につけて目を閉じた。ベッドサイドのライトで彼の頬にまつげの影が落ちる。
整った彼の顔から視線を逸らして、ライトを消すと私も横になった。
体調の悪い女をどうこうするなんてびた一文思わない。でも、寝相や寝言……は言わないと思っているけれど気になってしまう。
月城さんに背を向けて目を閉じると、彼の寝息が微(かす)かに聞こえてきた。
機内でずっと起きて仕事をしていたのだから、すぐに寝るのも無理はないね。おまけに熱を出したお荷物がいるんだから。
まだ椅子に座っていた私のところへ月城さんがやって来て、急に抱き上げる。
「きゃっ」
無言でベッドへ歩を進める彼に「歩けるのに」とボソッと物申すと、「クッ」と口もとが緩められた。
私を寝かした彼は体温計を渡してきて、反対側のベッドに体を横たえる。
日本製の体温計だった。熱は三十八度だ。
「どうだ?」
横たわる月城さんは視線をこちらに向ける。
「まあそこそこ」
「は? どういう意味だよ」
ベッドがギシリと音を立てて、彼は私の横に右腕で支えて左手を差し出す。
「ほら、体温計。見せろ」
渡すまでもなく、月城さんは持っていた体温計を奪い数字を確かめた。
「解熱剤は飲んだか?」
「こ、これから」
サイドテーブルに置かれた解熱剤を二錠箱から取り出して、ミネラルウォーターで流し込む。
そこまで見ていた月城さんは頭を枕につけて目を閉じた。ベッドサイドのライトで彼の頬にまつげの影が落ちる。
整った彼の顔から視線を逸らして、ライトを消すと私も横になった。
体調の悪い女をどうこうするなんてびた一文思わない。でも、寝相や寝言……は言わないと思っているけれど気になってしまう。
月城さんに背を向けて目を閉じると、彼の寝息が微(かす)かに聞こえてきた。
機内でずっと起きて仕事をしていたのだから、すぐに寝るのも無理はないね。おまけに熱を出したお荷物がいるんだから。