エリート外交官と至極の契約結婚【極上悪魔なスパダリシリーズ】
 明日、東京に戻ったら彼から離れなくちゃ。


 翌日、目を覚ますと月城さんはいなかった。背を向けて寝ていたのに、いつの間にか彼の方を向いていたようだ。

 時刻は朝九時を過ぎていて、サイドテーブルの上に月城さんからのメモを見つけた。

【十一時まで出かけてくる。ルームサービスを頼めよ。おでこを触ったが微動だにしなかったぞ】

 触った? 触ったのに起きなかったなんて……。

 自分の額に手を置いてみて昨日のような熱さはない。

 下がってるわ。よかった。

 メモの通り、月城さんは十一時過ぎに戻ってきた。

「おつかれさまです」

「少しは元気になったか?」

 仕事を終えて帰ってきた彼の顔には疲れた様子がなく、体力、知力ともに最高の人なのだと思う。

「はい。もう大丈夫です。すみませんでした」

「謝る必要はない。過剰なストレスを受け続けていたんだからな。用意は済んでいるか? 昼食は空港のラウンジで食べよう」

 月城さんは部屋の入口に並べたキャリーケースを廊下に出す。そこへベルボーイがやって来て、キャリーケースをラゲッジカートにのせて立ち去った。


< 86 / 86 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:138

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
  • 書籍化作品

総文字数/123,119

恋愛(純愛)208ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
困っている親友の身代わりとして お見合いに行くことになった紬季。 ”相手の男性から嫌われて来てほしい” そう言われて嫌な女を演じていたのに…… 「君には俺の恋人になってもらう」 なんと彼は勤め先の御曹司で、 嘘がバレたうえに 無茶なお願いをされてしまい!? ******** NYから帰国した『光圀商事』の御曹司 忽那 大和(くつな やまと) ✕ 『光圀商事』の総務部社員 秋葉 紬季(あきば つむぎ) ******** 強引だと思っていたのにどこか甘くて、 なぜだか心をかき乱されてしまう。 「かわいい。もっと俺を欲しがれよ」 彼の秘めた想いを知ったら、 溢れ出す気持ちをもう抑えられなくて…。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop