ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。


「っ、は……かわい、すっげえかわいい、」

「好きだよ……すげえすき、」


とろりととけるほどの甘さを含んだ声。

シーツの上を跳ねる足を抑えられない。


「んぅ……っ、」


おでこに、頬に、こめかみに、まぶたに。

敏感になった私の体はそれだけで震えるけれど、


「かわいい……大丈夫だよ。
できてる、気持ちいいな」


ぎゅっと手を握り返されて、えらいねって、頭をなでてくれる。

ゆっくりゆっくり進めてくれる。

これ以上にないくらい、たくさんたくさん甘やかされてる。


もう前みたいにすぐに理性がなくなるなんてことはない。

渚の手で、私の体が変わっていく。

それだけでもう、胸がぎゅうって苦しくなって。


「なぎ、さ……っ、」


「うん?」


「ぎゅって、して……っ」


「ん、おいで」


自分から渚の首に抱きついたら、ますます幸せだって笑って、もっと強く抱きすくめられる。
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