俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「んあ〜〜〜疲れたぁぁ」

 ぐーッと両腕を上げ背筋を伸ばす美桜。そりゃそうだ。もう時刻は午後四時を回っている。お昼ご飯も食べずに読み続けたのだからそりゃ疲れるに決まってる。美桜がずっと読んでいる間俺は洗濯物をしまい、ベットメイキングも完璧に終え、なんなら手持ち無沙汰で窓のさっし部分まで綺麗に吹き上げたり家事に専念した。

「美桜、そろそろ指輪取りに行くのに支度しよう」

「だね! 着替えてくるっ」

 リビングに山積みにされてきた漫画や小説を両手に抱えて可愛らしいちょんまげをフサフサ揺らしながら自室に戻る美桜の後ろ姿を見送り、俺も足速に自室にあるモノを取りに行く。クローゼットの中に隠していたソレを持ち、美桜の部屋のドアをトントンと叩く。

「美桜? もう着替えちゃったか?」

「ん〜? まだだよ。今本しまってた」

 ドアノブに手を伸ばし「入るぞ」と言ってからドアを開ける。何しにきたの? と言わんばかりのキョトンとした表情からすぐに顔つきが驚いた表情に変わった。

「りゅ、隆ちゃん……その手に持ってるものは何!?」

「ん? これ? 美桜に似合うと思って。これを着て指輪を取りに行きたいから着替えて。着るが大変だったら着替えるの手伝おうか?」

 背中のあいた真っ赤なロングドレスを俺は美桜の為に買ってあったのだ。背の低い美桜でも着こなせる丈の長さを探すのが大変だったけれど、絶対に似合う! と思えるドレスに巡り会えた。
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