俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 いつの間にか昼間汚したシーツは綺麗に敷かれており、その上に私の背中をそっと預け、私の上には隆ちゃんが雄の顔をして……私を見下ろしている。

「りゅ、隆ちゃんどうしたの?」

「ん? エロい漫画読んだら美桜の事抱きたくて我慢できなくなった」

「なっ……」

「美桜って本当はエッチなんだ?」

「ちッ……」

 違うと言おうとしたが、言葉が詰まった。いや、私は多分エッチだと思う。セックスには凄く興味があった。ただ、リアル男子が嫌で出来なかっただけで、漫画のようなセックスがしたい、そう思いながら読んでいたのは確かだ。

「……そうかも。エッチな女って嫌?」

 自分で言っていて泣きそうになる。何言ってんだ私、嫁が変態って誰が喜ぶのよ……

「むしろ大歓迎、嫁がエッチなんて最高でしかないだろ、漫画より凄いセックスできるかは分からないけど覚悟しておけよ?」

「すっ……」

 凄いセックスってどんなセックスなの!? 漫画以上なの!? 少しだけ不安が募るがそれ以上に期待も大きかった。変態な自分を受け入れてもらえた気がして、また鼻の奥がツンとなり泣きそうになった。
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