俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「隆ちゃん、朝ご飯の準備ありがとうね」

「パン焼いただけだけどな」

 こんがり焼いた食パンにバターがぬられ、ご丁寧に目玉焼きとサラダまで付いている。これのどこがパンを焼いただけなのよ……
 黙々と朝ご飯を頬張り、皿洗いは私がやる! と二人分の食器をささっと洗った。
 その間に隆ちゃんはグレーのスーツに着替えて髪の毛もビシッとヘアワックスでまとめてある。普段はおろしている前髪も出来るサラリーマンみたいに斜めに流していて、眼福。初めて会った時も思ったが隆ちゃんのスーツ姿は本当にそそる。シュルッとネクタイとか緩める所見ちゃったら鼻血出ちゃうかもしれない。

(って、また妄想入っちゃってた……早く準備しなきゃ)

 自室に入り私は水色のブラウスに白のプリーツスカートを合わせた。ドレッサーの前に座り髪の毛をしっかりと梳かす。癖っ毛とかではないのでブラシで梳かすだけでも真っ直ぐな髪の毛には本当に助かっている。けれど巻いてもすぐにストレートに戻ってしまうのはちょっと難点だが。
 日焼け止めをしっかりと塗り薄くファンデーションを塗る。アイメイクはアイラインを睫毛の際にだけ引いてブラウンのシャドウを瞼にのせる。
 眉は黒髪に合わせてダークブラウンの眉マスカラで整え、頬骨にそって薄くチークをのせればナチュラルメイクの完成だ。
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