俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 今日一日周りからの視線がやらた気になった。(特に女性からの)それでももしかしたら隆ちゃんとすれ違いざまに会えたりするのかな? と少し期待しながら周りを見渡すけど、やっぱり会う事はなく、お昼休憩も社食は部署によって使える時間があるので会う事はなかった。時間表を確認すると経理部は十一時半から十二時半、人事部は十二時四十分から一時四十分だったので、会うはずがない。

 ミナモトはホワイト会社なので基本残業はない。十七時半に退社だ。鞄にスマホやマイボトルをしまい帰宅準備をしているとスマホが鳴る。画面を確認すると【隆ちゃん】の表示。

『もしもし、美桜? 今日定時だよな?』

「うん、今帰ろうとしてたところだよ」

『じゃあロビーで待ってるから一緒に帰ろう』

「分かった! すぐ行くね!」

 電話を切り鞄にスマホをしまい歩き出す。やはり私は子供なのか、いい歳してスキップし出しそうになる脚。歩くスピードはどんどん早くなり、九時間前に別れたばかりなのに早く会いたい。その思いがどんどん膨らむ。
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