キミと迎えた2回目の夏

「早く食べないとアイス溶けちゃうよ」

彼は、いつの間にかフタを開けアイスを口に含んでいた。

「うん」

私もフタを開けアイスを口に含む。

その瞬間、ジュワッと冷たいものが口の中に広がった。

「ん〜! 美味しい!」

そう言うと、彼は嬉しそうな笑顔を浮かべていた。

その日から、私たちは仲良くなった。

朝、教室に入ったら挨拶を交わしたり、なにかあれば話しかけるほどの仲に。

そして、気がつけばお互い下の名前で呼んでいた。

彼といると、とても楽しくてありのままの自分でいられる。

でも、決して恋人とかそういう関係ではない。
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