君に伝えた好きの数。



「……なにしてんの」




〜〜っ、あぁもう。


だいすき



振り返らなくてもわかる




「あかいし、くん………」




「ん。ごめん、遅くなった」




そう言って明石くんは掴まれてた金髪の人の手を払って、




「この子、俺のなんで。あげないです」



そう言って私の手を引いてくれた


おにーさんたちはなんか言ってたけど、

明石くんがいたからわたしには何も聞こえなかった




“ この子、俺のなんで。あげないです ”




嘘ついてまで守ってくれた明石くん


< 195 / 234 >

この作品をシェア

pagetop