【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
繋がった向こう側には、瑞生さんがいるのに遠すぎた。
『はい。宮ノ入です』
さっきまで、あんなに幸せだったのに、幸せな気持ちが泡のように消えていく――
「瑞生さん……」
助けてと叫びたかった。
でも、それを父も継母も――ここにいる誰もが、それを許さなかった。
「美桜ちゃん。別れると言った方がいいよ。宮ノ入とは、うちの銀行も取引をしている。いつでも取引を止められるんだよ?」
その脅しが本当かどうかはわからない。
一臣さんまでもが敵で、私が沖重から逃げられなかったということだけが、今の現実だ。
涙がこぼれ、床に落ち、画面を濡らした。
「瑞生さん。今まで……ありがとうございました。さようなら……」
『なに!? 美桜?』
「電話を代わろう」
父はスマホを奪い、部屋から出ていった。
二人がなにを話したかは、知らないけれど、リビングに残った継母たちは、私を監視して、父が戻るまで冷たい床に座らされたまままだった。
話を終えた父は、家に宮ノ入社長がくるかもしれないと言い、私は一臣さんの車に乗せられ、沖重の家から外に出された。
どこへ向かうかもわからず、不安だったけど、梨沙も一緒についてきた。
『はい。宮ノ入です』
さっきまで、あんなに幸せだったのに、幸せな気持ちが泡のように消えていく――
「瑞生さん……」
助けてと叫びたかった。
でも、それを父も継母も――ここにいる誰もが、それを許さなかった。
「美桜ちゃん。別れると言った方がいいよ。宮ノ入とは、うちの銀行も取引をしている。いつでも取引を止められるんだよ?」
その脅しが本当かどうかはわからない。
一臣さんまでもが敵で、私が沖重から逃げられなかったということだけが、今の現実だ。
涙がこぼれ、床に落ち、画面を濡らした。
「瑞生さん。今まで……ありがとうございました。さようなら……」
『なに!? 美桜?』
「電話を代わろう」
父はスマホを奪い、部屋から出ていった。
二人がなにを話したかは、知らないけれど、リビングに残った継母たちは、私を監視して、父が戻るまで冷たい床に座らされたまままだった。
話を終えた父は、家に宮ノ入社長がくるかもしれないと言い、私は一臣さんの車に乗せられ、沖重の家から外に出された。
どこへ向かうかもわからず、不安だったけど、梨沙も一緒についてきた。