【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
 ごちそうと比べられて、恥ずかしくなった。
 私のおにぎりは、いつも適当で、ありあわせのものだった。
 でも、瑞生さんはそれを特別だったという。

「……瑞生さんのそういうところが、危険なんですよ」
「危険!? 今の俺のどこが危険だったんだ!?」
「そういう自覚してないところです」

 私にだけ見せている顔なのか、瑞生さんは時々とても素直で、私の心を一瞬で全部奪っていく。
 不思議そうな顔で、首をかしげていたけれど、無自覚なら、よけいに危険だ。
 自覚してしまったら、私はいつも瑞生さんに逆らえずに負けてしまう。
 だから、どうか私の心に余裕を残して――赤い顔をした私が、ワイングラスの水に映っていた。
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