【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
◇◇◇◇◇
私と瑞生さんの部屋は別々で、瑞生さんは今から仕事らしい。
プライベートな時間は、本当に少ないのだと実感した。
ブルーライトカットの眼鏡をかけたレアな姿で、ルームウェアなのにだらしなく見えない。
白いTシャツの上に、セットアップの紺色のシャツを羽織り、同色のボトムス。
パソコンを前にして、リビングのテーブルで難しい顔をしているけれど、つい魅入ってしまう。
「おやすみ」
私の視線に気づいた瑞生さんが微笑む。
「お、おやすみなさい……」
声が上ずってしまったかもしれない。
恥ずかしくて、慌てて自分の部屋へ入った。
ふかふかのベッドに横になってみたけれど、高級感がありすぎて落ち着かない。
――違う。落ち着かないのは、瑞生さんが近い場所にいるから。
これは夢で、一度眠ってしまったら、二度とこんな素敵な夢を見れないかも。
そう思うと、よけい眠れなかった。
「ちょっと落ち着くのに、水でも飲もう……」
起きて部屋を出て、リビングを通る。
リビングには瑞生さんがいて、ソファーで眠ってしまっていた。
久しぶりの寝顔に笑みがこぼれた。
「瑞生さん? 風邪をひきますよ?」
瑞生さんの顔を覗き込み、そっと髪を撫でる。
人を圧倒するオーラを持っているのに、眠っている時は可愛らしくて無害に見える。
それが不思議だった。
桜の木の下で見た寝顔。
すべて、あの時から、始まっていたのかもしれない。
生まれて初めて、私は恋をした――
「寝込みを襲うなよ」
私の指を捕まえ、瑞生さんが笑った。
私と瑞生さんの部屋は別々で、瑞生さんは今から仕事らしい。
プライベートな時間は、本当に少ないのだと実感した。
ブルーライトカットの眼鏡をかけたレアな姿で、ルームウェアなのにだらしなく見えない。
白いTシャツの上に、セットアップの紺色のシャツを羽織り、同色のボトムス。
パソコンを前にして、リビングのテーブルで難しい顔をしているけれど、つい魅入ってしまう。
「おやすみ」
私の視線に気づいた瑞生さんが微笑む。
「お、おやすみなさい……」
声が上ずってしまったかもしれない。
恥ずかしくて、慌てて自分の部屋へ入った。
ふかふかのベッドに横になってみたけれど、高級感がありすぎて落ち着かない。
――違う。落ち着かないのは、瑞生さんが近い場所にいるから。
これは夢で、一度眠ってしまったら、二度とこんな素敵な夢を見れないかも。
そう思うと、よけい眠れなかった。
「ちょっと落ち着くのに、水でも飲もう……」
起きて部屋を出て、リビングを通る。
リビングには瑞生さんがいて、ソファーで眠ってしまっていた。
久しぶりの寝顔に笑みがこぼれた。
「瑞生さん? 風邪をひきますよ?」
瑞生さんの顔を覗き込み、そっと髪を撫でる。
人を圧倒するオーラを持っているのに、眠っている時は可愛らしくて無害に見える。
それが不思議だった。
桜の木の下で見た寝顔。
すべて、あの時から、始まっていたのかもしれない。
生まれて初めて、私は恋をした――
「寝込みを襲うなよ」
私の指を捕まえ、瑞生さんが笑った。