【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
木村さんが梨沙と私の間に入り、すばやく梨沙の手をつかみとると、地面に体を倒す。
荷物をトランクに片付けていた運転手さんが駆け付け、梨沙を取り押さえた。
「先輩、大丈夫ですか?」
「木村さんこそ、怪我はしなかった?」
「私のことは気にしないでください。兄と弟との兄弟ゲンカで慣れているので! 運転手さんは警備員さんを呼んでください」
「は、はあ」
木村さんは梨沙を逃がすまいと、動きを封じ込め、運転手さんは駐車場を出たところにいる会社の警備員を呼びに行った。
運転手さんが戸惑うのもわかる。
普通は逆じゃ……と感じたけど、木村さんから梨沙は逃れられず、わめき散らすだけだった。
「美桜のくせにっ! 私に嫌がらせをしたわねっ!?」
「嫌がらせ?」
やっと外出できたばかりだというのに、そんなことを突然言われ、記憶を探る。
――瑞生さんのマンションへ引っ越してから、私がやったことといえば?
生活必需品を揃え、食事を作った。
外出は会長へ挨拶に行った時だけで、他はマンション内の設備を使用したくらいだろうか。
「梨沙というより、沖重の家に一切関わっていません」
荷物をトランクに片付けていた運転手さんが駆け付け、梨沙を取り押さえた。
「先輩、大丈夫ですか?」
「木村さんこそ、怪我はしなかった?」
「私のことは気にしないでください。兄と弟との兄弟ゲンカで慣れているので! 運転手さんは警備員さんを呼んでください」
「は、はあ」
木村さんは梨沙を逃がすまいと、動きを封じ込め、運転手さんは駐車場を出たところにいる会社の警備員を呼びに行った。
運転手さんが戸惑うのもわかる。
普通は逆じゃ……と感じたけど、木村さんから梨沙は逃れられず、わめき散らすだけだった。
「美桜のくせにっ! 私に嫌がらせをしたわねっ!?」
「嫌がらせ?」
やっと外出できたばかりだというのに、そんなことを突然言われ、記憶を探る。
――瑞生さんのマンションへ引っ越してから、私がやったことといえば?
生活必需品を揃え、食事を作った。
外出は会長へ挨拶に行った時だけで、他はマンション内の設備を使用したくらいだろうか。
「梨沙というより、沖重の家に一切関わっていません」