【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
 母親も相当の美人だったんだろうなと思わずにはいられなかった。

「とんでもない魔性の男ですね。まだ高校生くらいのはずですが……」

 繁松が珍しく戸惑っていた。

 ――高校生? これで?

「俺に何の用だ」

 敵意をむき出しにした低い声と鋭い目に、繁松は『これはなかなかだぞ』と思ったらしく苦笑した。

「宮ノ入グループSPの繁松と申します。一緒に来ていただけませんか?」
「は? なんのために?」
 
 父が亡くなったと知らないようだ。
 そして、俺が異母弟であることも気づいていない。

「俺に異母兄がいると祖父から聞いた。兄をここに置いておくわけにはいかない」

 そう告げると向こうは驚き、俺をじっと見た。

「弟?」
「母親は違うが、お前の弟だ」

『なぜ、迎えにきた?』そう思っているのが、混乱した表情から読み取れた。
 感情を隠せないようでは、宮ノ入の人間としてまだまだだ。

「ここにいても未来はない。まっとうに暮らすべきだ」
「余計なお世話だ。すべてに恵まれたお前に、俺の境遇がわかるか」
「わかるわけない。そこまで落ちぶれたことがないからな」
「このっ……!」
 
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