【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】

 そのため、俺のことも気になっているようだが、彼らが警戒しているのは繫松だ。

「八木沢直真はいるか」

 俺が尋ねると、『なんだ。このガキは』という顔をされた。
 よく見ると、ここにいる連中も若い。
 繫松が連中を物色しているのが気になる。
 有望な人材をスカウトしようと『鍛えがいのある素材はないか』と思っているに違いない。

「直真さんに何か用か」
「弟が来たと伝えてほしい」
「弟!?」
「嘘をつくな。直真さんは天涯孤独の身だと聞いているぞ!」

 俺に殴りかかろうとしたが、繁松が一瞥しただけで気圧され、おとなしくなった。
 殴るポーズのまま、その場から足を踏み出せない。 

「な、なんだ……」
「これが本物のマフィアか」
「SPですよ。瑞生様、奥の部屋に人の気配がありますね」
「奥か」

 俺と繁松はチンピラを横目に、堂々と奥の部屋へ向かう。
 そこに入ると、インテリ風のメガネをかけ、スーツを着崩した男がいた。
 日本人離れした綺麗な顔立ち、長い手足とモデルのようなスタイル。
 初めて会った異母兄は恐ろしく美しい男だった。
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