怜悧な弁護士は契約妻を一途な愛で奪い取る~甘濡一夜から始まる年の差婚~
『……うれしいです。私、隠岐先生のことずっと憧れていたので。素敵だなって思っていました』
優月の視線が再び俺に戻ってくる。
次の瞬間、俺は素早く彼女の唇を奪っていた。約二年分の想いをぶつけるように荒っぽいキスを繰り返す。その間、優月は抵抗しなかった。
『……んっ』
長く続くキスに息が苦しくなったらしい彼女がうっすらと唇を開けたので、その中に自身の舌を素早くねじ込んだ。そのまま口内を執拗に舌で撫であげてから彼女の舌に吸い付く。
『……んぅ、あっ……』
優月から漏れる甘い吐息が俺をさらに煽っていく。もう止めるなんて無理だ。俺はそのまま優月のことをベッドに押し倒し、その上に覆い被さる。
彼女の口内から自身の舌を抜き取ると、キスでとろんとした瞳をじっと見つめる。
『きみを俺のものにしてもいい?』
『隠岐先生……』
俺の背中に腕を回しワイシャツをぎゅっと握り閉めた彼女が『はい』とうなずく。
『優月』
俺は再び彼女に口付けた。そのまま服の中に手を潜り込ませ、ふっくらとした胸に触れる。
『……あっ、んぅ、やっ……』
『優月、好きだよ。ようやくきみを手に入れることができた』
彼女の甘い声と俺の荒い息遣いが寝室に響く。