きみと、どこまでも堕ちていきたい

二階堂がワインを飲む姿は様になる。
大人の男の色気を感じさせる。

しなやかな指、綺麗な手。

思わず見とれてしまう。



莉菜さんと並んで歩いている姿を見たとき、本当にお似合いだと思った。

2人とも美形で、モデルのようなスタイルでスキニージーンズを誰よりも綺麗に着こなす。
背は二階堂が少し高いくらいで丁度良い身長差。

ファッションセンスも良い。


私とは、全然違う…






「これ」

二階堂に声をかけられて、私は我に返る。
テーブルには小さな白い紙袋が置かれていた。


「誕生日プレゼント」


本当に買いに行ってくれたんだ。

「ありがとう。見てもいい?」

「うん」


紙袋の中身を覗き込むと、小さな白い箱。
ピンク色のリボンがかかっている。

それを見て、私の心臓が高鳴る。
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