8月25日(後編)
お母さんにもダメ元で相談してみたところ、案外すんなり応援してくれた。


もちろん慧くんもだ。

「あれから何冊か雑誌買ったんでしょ?」

と和子が笑う。


そう。

あれを機に色んな雑誌に手を伸ばしている。

この数日で、部屋が雑誌の山になっているほど。


「編集者なんて、わたしみたいなこんな軽い気持ちでなれるもんじゃないよね」


ダメ元、ダメ元と自分で言うけど、それは自信がないから出る言葉。

ダメだった時に逃げれるように…。


「でも、意外と紗良に合った職業な気がする。わたしと違ってコツコツと頑張れるタイプだし!あと1年でやれるところまでやってみたら?わたしも頑張るから」

和子はそう言うとガッツポーズを見せた。


やれるところまで…


「そうだね。和子の言う通り!やれるところまでやってみないとだよね」

「うんっ!頑張ろ!」

まだ何も手につけていない時点から色々言うのは間違ってる。
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