あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『………今度から、配信してる時は言う。』

「あ、はいっ…、」

『てゆうか、ノックしてくれれば別に、大丈夫だし。』


雪村さんは私から目を逸らしたままそう言って

今はもう仕事終わり、とデスクトップの前から立ち上がった。


『神室ー、ピザ頼んでよ、ピザ。』

『ピザ?』

『うん、いつものところで、』


自室を出た雪村さんは

リビングにあるソファでくつろぎながら

辛いピザ食べたい、とぼやいた。

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