あの日、雪が降っていてよかった。【完】
あいつのテクはまじで神だから、と

雪村さんは自分のことのように自信ありげに言った。


『んなに気になるなら今度見せてもらえば?』

「えっ、い、いいんですか…?」

『いいんじゃない?僕は知らねぇけど、』


そ、そんな投げやりな…。

どうやったらこんなに上手く調節できるのか

見てみたかったけれど

まだ知り合ってすぐのよく分からない女になんか

その技術は教えて貰えないだろう。
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