あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『………はい、これお前の。』

「えっ…、」

『あ、お前も甘いのがよかった?』


雪村さんはコンビニの袋から

激辛チリまんを取り出して

ん、と私に差し出した。


「あっ、ありがとうございます…、」

『こーゆーのは寒いとこで食うのが美味いんだよなー、』


コンビニまでの帰り道。

鼻歌交じりに肉まんを食べる雪村さんの横で

私も、そっとそれを1口齧った。
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