あの日、雪が降っていてよかった。【完】
ネットなら届けてくれるし、と

ぽちぽちスマートフォンを操作して

これ?と雪村さんは画面を私に見せた。


「あ…、はい、それです。」

『ん。置き配にしてるから、』


届いたら受け取っといて、と言う雪村さんに

はい、と私は返事をした。


『ほら雪村ー、勉強再開するよ、』

『んー…、まだ頭働かない…、』

『んなこと言ってたら夜になるから、』


…なんか、お母さんに勉強しなさいって言われてる小学生みたい。

私はそんなことを考えながら、その様子を眺めていた。
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