あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『…………ここ。』

「この、マンションですか…?」

『そう。』


もっとアパートみたいな感じを想像していたのに

思った以上に高層階のマンションに住んでいて

私は緊張で、無意識に雪村さんの後ろに隠れた。


『何隠れてんの、』

「す、すみません。ちょっと、びっくりして…、」

『あっそ。』


私は、どんどん進む雪村さんの背中を

慌てて追いかけた。
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