あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『………ん。』

「あっ…、お、お邪魔、します…、」

『……別に僕しかいないから。そーゆーのいらない。』


どうやって1人で暮らしているのか

一瞬聞きそうになったけれど

きっとそういうのを詮索されるのは嫌だろうから

私は聞くのをやめた。


「………あの、ひとつ聞いてもいいですか。」

『なに。』

「初対面の相手を、なんで家にまで…、」


付き合いのある友達、幼なじみ、

そーゆー関係の相手なら、わかる。

でも私は違う。

自殺しようとしていたところを、たまたま鉢合わせてしまっただけの、人間。
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