あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『ほらほら、そんなこと言ってる間に10秒前だから、』


忍さんが持っているスマホには

もう既にカウントダウンの数字が出ていて

私は食い入るように、その画面を見つめた。


「っ…、えっ、今、」

『…?唯ちゃん?』

「いっ、今の、最後のところの画面っ…、」


ちょうど曲の終わり

いつもなら、仁さんの名前が書かれているその隣に

"YUI"の文字を見つけて

私はばっと雪村さんのほうを見つめた。
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