あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『………お前の創る音が僕には必要だから、』

「ゆ、雪村さん…?」

『だから、別に僕が卒業したってお前が高校卒業したって、どうなったって、今まで通り僕の家にいればいい。』

「…………はいっ、」

『てゆーか、お前が出て行きたいっつっても僕認める気ないからね。だから…』


お前は何も考えずに僕の家にいればいい、と

雪村さんは少しぶっきらぼうに

私に言った。
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