あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『それで、担任なんだって？』

『んー？本当に進学しないのかって。ただの確認、』

『まあそーなるよねぇー。担任の先生には、今やってる活動のこと説明しとけばいーのに、』

『…………嫌だよめんどくせぇ、』


そっか。

雪村さんは担任の先生にでさえも

今している仕事のこと、一切伝えてないんだ。


『あっ、ちなみに俺は進学組だからねー？』

「そうなんですか？」

『そーそー。別にそのままイラストレーターとしてやってくのも全然ありなんだけどね、』