あの日、雪が降っていてよかった。【完】
[2月15日 2:00]
-雪村side-


『………さすがに今日は寝てるか、』


あの後、涙と鼻水でグズグズな状態の香月を家まで連れて帰ってきて

我に返ったように、僕に向かって"すみません"と謝る彼女の口に

僕はクリームパンを突っ込んだ。


『…………まだ泣いてる、』


そっと寝室で眠る香月の顔を覗き込むと

枕は少し濡れていて

頬には、涙の跡が残っていた。

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