あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『ほら、はやく行くよ、』


雪村さんは椅子から立ち上がって

くるっと私のほうを振り返ってそう言った。


「はいっ、」

『ゆき、かんっぜんに唯ちゃんのこと家に住まわす感じなんだねー、』

「そ、そんな、」

『雲英うっさい。』


置いていくよ、と雪村さんに睨まれて

ごめんごめんー、と忍さんは笑った。

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