恋する乙女の下着事情
<ホテル・カフェ・その4>

しかし・・・
<いっつも>のワードが、
リノアの倫理観に抵触した。

リノアが高屋敷に問いただした。
「えー?もしかして、
複数の人と同時進行やっているわけ?それってゆるせないかも?」

高屋敷も、
ちょっと考えるようだったが
「同時進行ではないと思うけど・・まぁ、メンバーチェンジは早いかな・・」

他人の恋愛事情は、どうでもいい事だ。
「あー・・そうなんだ。」
リノアは、次に食べるべきケーキの事を考えていた。
モンブランかチーズケーキか、
それとも果物のタルトか。

「なんで、あたしじゃだめなの?認めてもらうために、
すっごい、お仕事を頑張っているのに・・・」

高屋敷が、
またもやレースのハンカチを口元に当てて、泣き崩れた。

高屋敷はBL世界の住人だ。
薔薇族とも言うが・・・

まあ、
あのクールビューティの支社長と美女系高屋敷は、
美男カップルで、それなりに絵にはなるだろう。

リノアは下をむいた。

絡み合う二人を・・・
思わず想像してしまった。

高屋敷は絶対、
勝負下着・総レースのランジェリー(インポートブランド)をつけているはずだ。
黒か濃い紫、深紅かもしれない。
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