10秒先の狂恋 ~堅物脳外科医と偽りの新婚生活~

「ひゃぁ……やっ!」
「よそ見なんてしないように、もっときちんと覚えて。俺以外見ないで。俺なしではいられないようになって」

 大和先生と目が合うと泣きそうになる。

(なんだろう、怒らせたのかな。約束守らなかったから)

 次の瞬間、冷えた先生の手がトップスの中に入って、一番敏感なところをぐりぐりと触られる。

「ひゃんっ……! せ、先生、ご、ごめんなさい……! もうしないから。だ、だから」
「だから?」
「もう優しくして」

「だめ」

 先生ははっきりそう宣告すると、そのままそこに口付けた。

 それからは、泣いても謝っても許してもらえなくて……。
 深夜にオンコールが鳴るまで、私はそんな場所で震えるほどの気持ちよさを、何度も何度も覚えさせられていた。
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