10秒先の狂恋 ~堅物脳外科医と偽りの新婚生活~
次の土曜、麻子さんとは朝から待ち合わせしていた。
昨日の夜は大和先生が少し遅く帰ってきて、また何度も何度も触られて、意識がなくなりそうになったころ、先生のオンコール。先生はそのまま病院に向かった。
(あの体力がちょっとうらやましい……)
そんなことを考えていると、麻子さんが、待った? とやってくる。私はゆるゆると首を横に振った。
そんな私の腕を取り、麻子さんは言う。
「さて、お兄ちゃんに無理やりねじ込ませたから、とにかく髪からいこう!」
「あ、は、はい!」
こんなの、初めてでワクワクする。
それに今より少しでもかわいくなったら、先生は私の事もっと好きになってくれて……今度こそ最後までしてくれるだろうか? そんな不埒なことまで思っていたのだ。