花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!
市場に出回っている安価の魔法薬は300エネルが平均価格であるのに、一級品クラスの魔法薬は1500エネル以上と割高の値段設定となっている。
しかし値段は割高でも、少量で強い効果を得られるため、買い求める人も多い。
そこを値引きして800エネルで販売中したものだから、一般人はもちろんのことパーティーを組んで獣を倒しに向かう懸賞金狙いの冒険者たちにも大盛況だったのだ。
また盛況するのを期待し、同じ値での出店だったのだけれど、思い通りにはいかなかった。
すぐそばで一級品を超える、天上級品が売られているのだから、客の足がそちらに向かってしまうのは無理もないだろう。
薬師としての父の姿にすごいと憧れは抱いていたが、それよりももっとエミリーの心を魅了した人物がいた。それがオレリアである。
光の魔力というだけあって、魔法薬を作り出す際に沢山の光の粒子を操る。
波のように大量にうねりながら、効用によって様々な色へと変化していく光景は幻想的で、エミリーの胸を熱くさせた。
私もいつかオレリアのようになりたいと。
オレリアの光の魔力は桁外れで、一級品を生み出せるバリーさえも圧倒されるほど。