花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!
素直に感心したがドヤ顔で返され、エミリーは「そうね、オレリアは天才だわ」と無表情で褒め称えた。
「再起効果は能力の強さはもちろんのこと、若さに体力、それから死に直面しないと発動しない代物さ」
死に直面。
その部分で刺客に襲われたあの瞬間が頭の中に蘇り身を震わせるが、と同時に一般的に知らないことをどうしてそんなに詳しいのかが気になってくる。
エミリーの表情から考えていることを読み取って、オレリアはなんてことない口調で答えた。
「なんで知ってるかって顔してるね。それはね、私もエミリーと同じ十六才の頃に、二度ほどこの身をもって経験してるからだよ」
「二度もだなんて、そんな」
一度だけでなく二度もあんな恐怖を味わったなんてとオレリアが気の毒になってくる。
きっと想像なんて及ばないほど波乱万丈の人生に違いない。
「師匠に助けてもらわなかったら、私はとっくの昔に死んでいたよ」
「オレリアにも師匠がいるのね。会いたいわ。どんな人?」
「とうに亡くなってしまったよ。いつも「生意気な娘が」って小言を言いながら、私の力になってくれた。再起効果を含めて、師匠がたくさん教えてくれた。ちなみにレオン王子の母方の曽祖母にあたる方だよ」