花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!


「カルバード・デネットの解任、及びオレリア・リングハットの任命をここに許可する。そしてこれから、エミリー・メイルランドの殺害を企てた者たちの罪を問う。ここにいる者を一人残らず連れていけ!」


国王の口上にテドとオレリアが揃って頭を下げた。

命令を受けた騎士団員たちはロレッタとカルバード学長、続けて聖女院の上役にエスメラルダとマリアンまで連行する。

この場から離れていく人々を見つめていたエミリーの元へ、レオンが駆け寄る。


「エミリー、大丈夫か」

「うん、平気……あ、ちょっと待って。やっぱり駄目かも」


緊張が解けたからかエミリーの足元はふらつき、支えるように伸ばされたレオンの腕の中へ倒れ込む。

そのまましゅるしゅると音と光を放ちながら子供の姿へ戻っていく。


「……戻っちゃった」


ぶかぶかのワンピースを小さな指で摘みつつ「えへへ」と笑ったエミリーを、レオンは抱き上げる。


「まぁ良いさ。その姿も文句なしに可愛らしい」


そして、みんなの見ている前で柔らかな頬へと口づけた。


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