花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!
エミリーはもう少し体調が万全になったら復学することにもなっている。
薬師クラスだけでなく聖女クラスにも籍を置き、大聖女兼薬師を目指して新たな気持ちで一から学ぶのだと、エミリーは熱意をたぎらせている。
再会といえば、エミリーはレオンの計らいで両親や弟たちと久しぶりに顔を合わせることに。
感動の再会も束の間、弟たちはレオンの格好良さに惚れ込み、自分たちもモースリーアカデミーに入学し、レオンの後輩になりたいと入学への希望を強くした。
それにレオンが、「俺はモースリーアカデミーを退学し、エミリーと一緒にエトリックスクールに通いたい」とぼやいたのはエミリーだけが知るところである。
婚約発表はしたが、エミリーとレオンの仲も相変わらずだ。
日課である浄化を終えて裏庭から出てきたエミリーへと、入り口のそばに立っている騎士団員と話をしていたレオンが気づいて、「お疲れ様」と歩み寄る。
エミリーも自分の後ろに控えている聖女補佐のふたりに「ここで良いわ」と声をかけると、ふたりは「はい」と笑顔で返事をし、レオンに頭を下げてからのんびりとした足取りでその場を離れていく。