俺が好きなのは、世界一可愛い君
時計がずれてた?



近くにたっている時計と、自分の着けてきた腕時計を見比べる。



間違いはない。


と言うことは。



「ふふふっあぁおかしい。光、私達気が合うみたいだね。光より早く来ようと思ったのに、こんなにタイミング良くくるんだもん」



そう笑う海歌ちゃんはどこか嬉しそうで、単純な俺は期待しまいそうになる。



最初は無難に、神社へお詣りに行く。



海歌ちゃんの隣を歩いたこと。



お互いのおみくじを見せ合って、笑ったこと。



そのどれもが俺に幸福を感じさせた。



「お腹空いたね~。この後どうする?」



太陽が真上に来た頃、海歌ちゃんは俺にそう尋ねた。

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