俺が好きなのは、世界一可愛い君
「だから光、手ぇ出すなよ?」



焦った……が、その一言で光の意識は一樹に戻った。



いつになく饒舌で、ちゃっかり牽制迄した一樹に、光は、目を白黒させている。



その様子を見て、フォローされた気がしてならなかった俺は、一樹を見た。



そんな俺に気づいた一樹に、フッと笑われ、不覚にもときめいてしまった。



「ってゆうか! 心ちゃんってもしかしてあの!? 小動物系で可愛いってゆうあの!? いっちゃん俺そんなこと聞いてないんだけど」



軽くパニクっている光が捲し立てる。



「今言った。ってゆうか声のボリュームおとせ、周りに聞こえる」
 


眉を寄せる一樹を見て落ち着いたらしい光の代わりに、今度は俺が質問する。


「え? ぶっちゃけいつから?」
「高校入ってお前と知り合う前」
「え!? そんな前!?」
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