俺が好きなのは､世界一可愛い君

目を輝かせる光を前に､俺は無言を貫いた。
　


親に怒られている子供のような態度をとる俺と、呆れ顔の光。



若干の気恥ずかしさを感じながらやり過ごしていると、滅多に自分から話さない一樹が
「俺、いるけど」
と、短く飄々とした態度で一言。



「「え！？」」



つい先程まで必死に黙っていたとは思えない程大きな声で光とハモってしまった。



「コホン……ズバリ､誰？」



そんな自分が恥ずかしくなり、照れ隠しに聞いてみる。



「栗山　心……好きな奴つーか､幼なじみ兼彼女」



「幼なじみ！？」「彼女！？」



幼なじみと呼べる年齢より、少し上程度の年齢で怜ちゃんとであった俺は､彼女という単語より、幼なじみの方に反応してしまい……


「ン！？」



と光に言われて焦った