俺が好きなのは、世界一可愛い君
それを聞いて、何より俺にキタのは、事実はどうあれ、怜ちゃんの目に俺が早乙女と仲良くしているように写っていたことだ。



そこまで考えた時、俺はふと思った。



怜ちゃんは鈍感なのではなく、人付き合いの経験が乏しいだけなのではないか。
 


それだけでなく、あんな状況の仲1時間近くあったと言うのにニコニコしていられるのは、昔から早乙女に、あんな風に蔑ろにされてきたからではないのか。



怜ちゃんが傷つかないのが一番だし、気のせいかもしれない。



でも、それが気のせいじゃないとしたら、絶対にあの女を完膚なきまでにぶっ潰してヤる。



そう思い、今日あまり話せなかった分、いつもより長く、怜ちゃんの家にお邪魔した。

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