俺が好きなのは、世界一可愛い君
……出さなかった、が。
いろいろと理由をつけて、いつもより早く怜ちゃんと帰路についた俺は、今世紀最大レベルでイラついていた。
あの後、早乙女は1人ひたすら喋り続けていた。
しかも、何がイラつくって、自分が怜ちゃんの仲の良い従姉妹という設定できていることも忘れて、怜ちゃんにだけ露骨な程話を振らず、俺へと話をし続けた。
怜ちゃんは怜ちゃんで、その間ずっとニコニコと俺達を眺めていた。
不本意だとは言え、傷ついてないかという確認も兼ね、
「ほったらかしみたいになっちゃってごめんね」
と、声をかけると、怜ちゃんは
「ううん。良いの!! 唯ちゃんと楓くんが、仲良くなってくれたみたいで嬉しかった」
と、嘘偽りの無い笑顔で返してきた。
あんなテンプレとも言える状況の中で、そんなことが言えるなんて、怜ちゃんは相当鈍感なのかもしれない。
いろいろと理由をつけて、いつもより早く怜ちゃんと帰路についた俺は、今世紀最大レベルでイラついていた。
あの後、早乙女は1人ひたすら喋り続けていた。
しかも、何がイラつくって、自分が怜ちゃんの仲の良い従姉妹という設定できていることも忘れて、怜ちゃんにだけ露骨な程話を振らず、俺へと話をし続けた。
怜ちゃんは怜ちゃんで、その間ずっとニコニコと俺達を眺めていた。
不本意だとは言え、傷ついてないかという確認も兼ね、
「ほったらかしみたいになっちゃってごめんね」
と、声をかけると、怜ちゃんは
「ううん。良いの!! 唯ちゃんと楓くんが、仲良くなってくれたみたいで嬉しかった」
と、嘘偽りの無い笑顔で返してきた。
あんなテンプレとも言える状況の中で、そんなことが言えるなんて、怜ちゃんは相当鈍感なのかもしれない。