俺が好きなのは、世界一可愛い君
この場にいる全員が、栗山さんを理解しきれていないようだ。



は? と漏らした早乙女は、俺をチラッと見ると、何でもないよっといった仕草をした。



「納得ってなぁに? 確か……栗崎さんだっけ?」



だが質の悪い嫌がらせも、忘れてはいないようだ。



なんと返すのだろう?



そう、この雰囲気を察することのできた男3人組は、この会話の行方を見守る。



俺は、ここに来る女の名前を栗山さんに伝え忘れていたことを申し訳なく思った。



どうみても初対面のなんとも思ってない相手への対応ではない。



「栗山だよ!! 早乙女さん。同じクラスなのに……それに何でもないの! 若菜くんから、最近よく来る女の子がいるって聞いてて~。 女の子にも男の子にも友好的な早乙女さんなら納得だなぁーって。ホントに大したことじゃないのに……ごめんね? 心ずっと仲良くなれるこかなって心配してて……」

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