俺が好きなのは、世界一可愛い君
そう言ってニコニコと笑いながら、尚も買い物に出掛けようとするおばあちゃんは、言いながら既に早とちりをしている。

場は完全にカオスと化していた。

「はぁ。」

突然家の中から呆れたような声がした。



「ママさん!!」



天の助けと、やってきたママさんを仰ぎ見る。



「何やってんのボウヤ、母さん。それにしても、唯愛ちゃんに引っ付いてくるとは以外だったよ」



ママさんは愉快そうに笑っていて、特にどうにかしようとはしてくれない。



仕方なく、とりあえず先に持ってきたものを渡す。



「これ、手土産です」

「あぁ、気が利くね」



何でそこでニヤつく?



「いや。娘さんを下さいイベントでもしに来たみたいで面白くてね」



……もうこれ以上からかわれないように話を変えよう。



そう思った。

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