俺が好きなのは、世界一可愛い君
まぁ孫が急にこんなに大きな男を連れてきたとあっては、勘違いするのも無理はない……のか?



「ちょっとお母さん」



なぁに? と、微笑むおばあちゃんはまだまだ若々しい。



そこでようやく早乙女が口を開く。



この状況を説明してくれるのかと期待したが……



「はぁ。違うよおばあちゃん。楓は唯愛じゃなくて、怜香の彼氏」

「それも違うだろ!!」



今度は違う方向に誤解が生まれそうになる。



「そうなりに来たんだから同じようなもんでしょ!?」

「全然違うだろ!!」


「あら、怜香ちゃんの? ごめんなさいね、早とちりしてしまったわ……でもじゃあやっぱり泊まっていくのね」

< 73 / 108 >

この作品をシェア

pagetop