俺が好きなのは、世界一可愛い君
前半の言葉。



デジャブを感じずにはいられない。



血の問題なのだろうか?



あまりのことに絶句する。
 


「姉さんったら……ごめんね。でも諦めてちょうだい。私にはどうしよもないわ。それより、怜ちゃんに用があったのでしょう? 告白? 頑張ってね」



唯一この場にいる人の中で常識人なのだと思っていたのに、そうそうに諦めろと言われた。



いや、最後まで聞いていると、この人もどこかズレている気がする。



気のせいだと思いたい。



そうだ。



「ママさん! 怜ちゃんは!?」



玄関で人が騒いでいたらさすがに出てくるのでは?



体調をママさんに聞いてからここにきた。



まさかぶり返したのか?


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